臨床美術とはなんぞや
- にこにこぽかぽか株式会社 BOON
- 2022年7月2日
- 読了時間: 3分
毎日の厳しい暑さで、やや夏バテ気味の寒河江です。。。(◎_◎;)
早いものでART BOONがOPENして1ヶ月が経ちました。
たった一ヶ月ですが、子供たちの成長をビンビン感じています!
みんないい笑顔になったなぁ~♪と一人ニヤニヤ。。
アートの力って、本当に素晴らしいですね。
さて、今日は臨床美術のお話をしたいと思います。
ART BOONでも臨床美術士の寒河江が取り入れていますが、
そもそも臨床美術ってなに??と初めて聞く方もおられると思います。
臨床美術は元々は高齢者の認知症予防、リハビリなどを目的とし
開発された手法です。
医師、美術家、ファミリー・カウンセラーがチームとなり、
実践研究がスタートしました。
現在では子供たちの美術教育や情操教育としても注目され、
小学校の特別授業、社会人向けのメンタルヘルスケアなど、
幅広い分野で取り入れられています。
※情操教育とは感情や情緒を育み、創造的で個性的な心を豊かにするための教育。
つまり心を豊かにしていく教育です。
例えば黒糖を見せる。
「先生、これ岩??」
「ちょっと食べてみない?」
「え~~絶対まずいよ。。。あれっ?先生おいしい!」
「でしょ!これ黒糖っていうんだよ」
「こくとう??」
こんな感じで黒糖のお話からスタートします。
見て、食べて、触って、遠い沖縄を感じ、五感を十分に使って表現していきます。
黒糖が出来るまでのプロセスも説明していきます。
子供たちは想像力を働かせ、黒糖を再度味わいます。
甘いけどちょっとショッパイような、苦いような、なんとも言えない複雑な味を
パステルで描きました。

こちらはきゅうりを描きました。




なんて美味しそうなきゅうりでしょう!
みずみずしさが伝わってきますね。
きゅうりも触って、匂いを嗅いで、切った断面を見て、きゅうりの生命力を感じながら
描いていきます。
「こんなにじっくり見たことないよ」「へぇ~中身はこうなってるんだ。」
興味津々です。
臨床美術は写実的に描いたり、いわゆる「上手に描く」ことを目的としていません。
そもそも絵に上手いも下手もないんです。
感じたものを楽しんで描く事そのものが本来のARTなんですね。
だから自由に伸び伸びと自信を持って表現できるようになるということは、
誰とも比べることのない世界、自分を愛する世界なのではないかな、と思います。
ARTは自分の心から湧き上がる衝動性そのものなんです。
お子様の表現がどんどん枠をはみ出し、自由に飛び立っていく様子を近くで見れるという、
なんて幸せなお仕事なのでしょう!と心から思います。
※子供たちの作品はギャラリーの方でご覧ください♪
さて、今月の臨床美術①は海の中のクラゲを面白い手法で表現していきます。
②はパイナップルをメタリックに表現!これは立体作品になります。
どちらもワクワクドキドキしながら制作しますよ!
夏休みの宿題にもいいかもしれませんね♪
パイナップルの方は画材はこちらで準備できますので、手ぶらでどうぞ!
まだ空き枠がございますので、PCクラスの方も是非ご参加くださいませ♪
臨床美術担当:寒河江
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